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東北リポート 「ドア・トゥ・ドアの移動サポート」

 FreeWay☆trash☆18mar17

東北リポート
「ドア・トゥ・ドアの移動サポート」

 


 いわゆる復興公営住宅への入居がすすんで、あらためて移動サポートを求められます。なんとか住宅建設にまでこぎつけたけれど、そこには街がない、街づくりへの期待が薄い。せっかくの住宅への入居率も下がる気配です。

 気仙沼で活動拠点にしてきた牧沢の仮設住宅、思い思いに引っ越して行かれて空きが多い。近くの山を裸にし造成した住宅に入居される、若い女性から意外な相談がありました。4月から毎週のように利用したいといいます。

 山の中腹の西高校まで路線バスが通います。この春から気仙沼高校に統合されますが、その代わり山の上に市営住宅ができました。いずれ宮城交通は山の上まで行く予定とか。さて移動サポートの利用は減るのか増えるのか。

 しかし女性に訳を聞いたら合点がいきました。市内のスーパーが運行している送迎バスが、3月一杯で廃止されるというじゃないですか。買い物の行き来には重い荷物が生じたり、路線バスでは難しい人も少なくありません。

 地元紙の記者の協力で実情を調査しています。移動サポートに限らず「住民の甘えを許すな」と、自己責任論を振りかざす政治勢力があります。そのような見当違いなことを言うより、移動と交通を見なおすことが先決です。

 もはやドア・トゥ・ドアの移動サービスは、これからの社会に不可欠なインフラです。残念なことに市民活動には力量がありません。福祉有償運送やカー・シェアで解決しません。ふつうの日本人が自然に共同できればいい。

 そんなことをくり返し考えさせられるのです。この問題を解くカギの一つが東北の社会にある。なるほど被災して疲弊してはいるけれど、簡単に諦めない粘り強さを秘めている。4月からの気仙沼に何が見えてくるでしょう。

イージーライダー


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author:イージーライダー, category:移動支援フォーラム, 16:00
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東北リポート「復興支援と在宅被災、レジュメから」
 
 FreeWay☆trash☆18sep15

東北リポート
「復興支援と在宅被災、レジュメから」

 きょう開催される仙台弁護士会主催のシンポジウム、主催者の求めに応じて提出したレジュメです。簡単なメモにすぎませんが(写真を除いて)紹介します。

イージーライダー

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「復興支援と在宅被災」(主要な論点)
2015年9月18日(あきら梨木)

1)移動支援とはなにか
2)被災地での支援活動
 ○移動支援「イージーライダー」
 ○うたっこライブ「みんなで歌おう」
3)在宅被災が問うもの
4)東北の復興に向けて

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1)移動支援とはなにか
 主として身体障害者などを、リフト付き車両などで送迎する市民活動が、1970年代から都市部を中心に広がった。移送サービス、移動サービスと呼ばれ、その対象に高齢者なども含まれるようになる。
 やがて介護保険制度の導入を契機に、市民による送迎活動の法制化が図られる。2006年に道路運送法が改正され、福祉有償運送というジャンルが確立する。法律では緊急時・災害時を例外としている。

2)被災地での支援活動
 2011年3月16日に仙台市へ。市の保健部門スタッフと共同して、被害の大きい荒浜地区を中心に、主として高齢・障害の避難者の、病院通院や住み替えなどサポート。5〜6週間の活動を実施する。
 つづいて石巻市が桃生町に計画した、福祉避難所の開設・運営に参加する。5ヶ月間にわたって寝食を共にしながら、どんな移動支援が必要とされるかを知り、うた声サロンをスタートすることができた。

○移動支援「イージーライダー」
 2011年3月16日にリフト付き車両で仙台市に入る。被災され日常生活の移動・交通に不便を感じる、避難所、仮設・借り上げ住宅、在宅住民のなかでも、とりわけ高齢者・障害者などの買いものや通院を支援してきた。概算で利用者は1,200名ほど、走行回数は20,000トリップを超えている。





○うたっこライブ「みんなで歌おう」
 2011年4月下旬から、石巻市の福祉避難所開設に参加する。移動支援の傍ら避難所住民の希望に応えて、ウィークリーの歌声サロンを開催した。同年9月に避難所が閉じてからは、懐かしい歌謡曲や童謡をみんなで歌おうと、被災地域を巡って800ステージ以上、16,000人ほどに提供してきた。





3)在宅被災が問うもの
 石巻エリアでは2011年10月を目処に、福祉避難所を含む避難施設が整理・解消される。多数の住民が応急仮設住宅に入居する。一方では半壊などの自宅を改修して、住みつづける住民も少なくない。
 今回テーマの在宅被災者を指すものである。なかでも沿岸の島や浜で暮らす高齢世帯は、コミュニティを失い孤立を深めている。買い物や通院といった日常生活の維持に、継続的な支援を必要としている。

4)東北の復興に向けて

○移動支援「イージーライダー」
 被災地にあって、とりわけ高齢・障害により、日常生活に不便を感じている被災者は少なくない。病院への通院、買いもの、友人を訪問するなど、社会的な行動へのサポートが必要とされる。震災直後に東京から持ち込んだ電動リフト付き車両をフル稼働し、4年間にわたって1,200名に及ぶ利用者に対し、20,000トリップを超えるサービスを提供している。
 ニーズが一向に衰えないこともあり、むしろ地域おこしの手段として追求したい。これまでにも周囲で移動に困っている住民に、イージーライダーの活動を紹介するなど、つなぎ役を果たすキーパーソンが存在する。また自発的に隣人を自家用車で送迎するなど、事実上イージーライダーと同様の活動もみられ、さらに連携・共同をすすめる余地が感じられる。

○うたっこライブ「みんなで歌おう」
 福祉避難所ではじまった歌声サロンから、被災地をめぐる『うたっこライブ』がはじまった。ギターの伴奏により懐かしい歌謡曲や童謡を歌う。地域の集会所や仮設を巡演して好評を得ている。すでに800ステージあまり、概算で16,000人ほどの参加者がある。定期的に集まり大声で歌うという単純な催しながら、住民の交流と親睦に大きく貢献している。
 うたっこライブを地域で開催する上では、コーディネートする世話役が必要とされる。そうした世話役が存在し活躍する地域では、安心してライブをスケジュールできるばかりでなく、住民による小旅行やお祭りが提案されることもある。ちょっとした協力をさせていただくことで、被災者の心の癒しともなり、コミュニティの結束にもつながると考えられる。

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author:イージーライダー, category:移動支援フォーラム, 11:44
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東北リポート「5年目の夏に描く東北ポートレート」
 
 FreeWay☆trash☆27jul15

東北リポート
「5年目の夏に描く東北ポートレート」

 三陸〜太平洋岸の被災地では、ようやく復興公営住宅が建ちはじめ、仮設住宅から引っ越す人が見られます。しかし一方では自宅の改修もままならずに、立ち往生している人々も存在します。

 恒例となっている東京での報告会。復興への遠い道のりと、そこに横たわる問題に焦点をあてながら、東北がどう変わっていくのか、どこに希望を見いだせるか、ご一緒に語り合いましょう。

イージーライダー



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第22回「とぽす」とその仲間展
=スペシャル・トーク・セッション=
「5年目の夏に描く東北ポートレート」

と き 7月30日(木)18時30分

ところ タワーホール船堀1階ギャラリー
     (都営地下鉄新宿線船堀駅下車)

報 告 東北の未来をデッサンしよう
     (あきら梨木:なしの木かふえ)

報 告 復興から取り残される人々
     (岡田広行:東洋経済新報社)

ディスカッション

入場料 無料
     (支援活動へのカンパを募ります)

企 画 親と子の談話室「とぽす」
    (TEL:03−3656−9224)



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○あきら梨木:
 2011年3月16日、リフト付き車両で仙台入り。高齢の被災者をはじめ、移動に制約のある市民を、避難所から病院・施設などへ送迎。やがて石巻市が開設する福祉避難所に参加。それ以降も移動支援イージーライダーと、うたっこライブの活動をつづけている。

〇岡田広行:
 東洋経済新報記者。銀行不良債権問題や医療・介護・社会福祉・地方問題などの取材をかさねる。北九州市の生活保護問題を取り上げ、2007年貧困ジャーナリズム大賞。2011年3月以降は東北の被災地に通い、2015年2月、岩波新書『被災弱者』を上梓。



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author:イージーライダー, category:移動支援フォーラム, 09:32
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東北リポート「4年間つづけた移動支援から(1)」
 
 FreeWay☆trash☆20apr15

東北リポート
「4年間つづけた移動支援から(1)」

 震災の年の3月16日に仙台入り、電動リフト付きキャラバンを駆って、被災地での移動支援を4年つづけました。くり返しリポートしてきましたが、過疎・高齢化の進行は止まらず、移動のニーズが無くなることはありません。

 かろうじて家族が車で駆けつけられる、ぎりぎりの距離を保って支え合った、東北の生活スタイルが崩れています。まさしく日本社会の明日の姿そのままに、先行する事例であり、地域コミュニティ再生は待ったなしの課題です。

 5年目に突入した今年は、地域コミュニティ再生に向けて、新しい事業にも取り組みます。具体的なプランを示しながら、ご意見を伺いたいと考えています。それに先だって移動支援の果たす役割を、あらためて見通してみます。

 移動支援をテーマに活動しながら、震災の発生と同時に現地に入って、被災地の支援をつづけている者は、おそらく他にないだろうと思います。そういう意味で活動の足跡を整理し、地域再生への提言とする責任を感じています。
(つづく)

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author:イージーライダー, category:移動支援フォーラム, 02:50
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