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ぽっぷす通信「宮崎駿の新作『風立ちぬ』を観てきました」
 
□■□ぽっぷす通信15AUG13

「宮崎駿の新作『風立ちぬ』を観てきました」

 なんの予備知識もなく石巻イオン内の映画館で、宮崎駿監督の新作『風立ちぬ』を観ました。なにしろジブリ映画は『風の谷のナウシカ』を、火事で焼け出された友人のレーザーディスク、画面がチラチラ色落ちも激しいという、アヴァンギャルドな鑑賞して以来になります。

 すでに伝説の名作『風の谷のナウシカ』を観て、遅ればせに感動したことを記憶しています。それなのに数々のヒット作を見ていないなんて。魔女の宅急便やらトトロ、紅の豚のヒットを知りながら、俺一人ぐらい観なくても(笑)、まこと怠惰な人生を送ってきたものです。

 そんな究極のジブリ音痴、民衆の敵に違いないけど、一言だけ感想を述べます。あ、いま思い出したけど、宮崎作品といえば『ルパン三世・カリオストロの城』は、いつだったかテレビ放映を観たことがあります。これも愛すべき作品と評価が高いようだから、説明しません。

 さて『風立ちぬ』といえば、あの堀辰雄の同名小説が知られています。宮崎作品はこの小説を背景に使いながら、ほぼ同時代に、零戦を設計した堀越二郎の半生を描いています。ジブリ音痴ながら映画がはじまると、不思議に、いつもの宮崎作品とは違うようだと感じました。

 まったく予備知識なしに、初めて劇場で観る宮崎作品が『風立ちぬ』でした。いきなり少年の夢のなかで、手づくり風の飛行機に乗って、眼下にひろがる田園風景が美しい。その美しさ故に映画に引き込まれていきます。美しい作品をつくることが監督の目標だったそうです。

 美しい日本の原風景のなかに、つましく生きる日本人の生活。美しい飛行機をつくりたくて、ヨーロッパの進歩に触れる。美しい少女に出会い恋の予感。おそらく脚本を練りに練って、やがて思いきって切り捨てたり、そうして美しい戦闘機の誕生の、顛末を見せてくれます。

 いわゆる一つの美しい文学作品です。アニメがここまでの作品になる、またはアニメだからできるのか。おいら門外漢には分かりませんけど、企画から脚本、美しい作画と音声、それらを実現する強い意志と職人芸、どれ一つ欠けても、ここまでの作品はできないと思います。

 戦争に突きすすむ軍部と大資本、その力によって開発される航空機。より高性能なものほど、より大量の殺戮に使われる。その宿命を避けて通れない飛行機の設計。だれが、どう贖(あがな)うというのか。きょう8月15日の夏空を、無数の航空機が飛び交っていたのです。

ぽっぷす長谷川


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author:イージーライダー, category:なしの木カフェ, 09:02
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